手編みで心暖まる贈りものを

アンバランスなカーディガン

アンバランスなカーディガン

子供用の Tea Leavesというカーディガンを編もうと思い毛糸を選びに行きました。RowanのCreative Linenという糸を使ってみようかな、と手に取りましたが、ちょっと太そう。 「これ、DKというよりもWorstedじゃない?」と聞くと、 「DK扱いなんだけれど、細めのWorstedかもね」と言うので、物は試しと思い編み始めて見たものの、やっぱり太い。針の号数を少し落としたのでゲージはほとんど同じに持っていけましたがそれでも、糸は太い。うーん、どうしよう、と悩みながらも編み上げたら、すごくバランスが悪いカーディガンになって自分でも苦笑というか驚きます。 プレゼント用に編んでいたけれど、とても人様にお渡しできる代物ではない。さて、どうしよう。水通しもしたしほどくのは嫌だから、これはチャリティーかな。ちゃんとできているんですよ。ただ、形がどうも。。。 色も気に入っていたのになぁ。悔しい。少し細い糸でもう一度編むことにしましょう。 もう少し丈を長くすればよかったのかもしれませんね。反省。

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手袋もちゃんとブロックしないと

手袋もちゃんとブロックしないと

急に思い立って編んだフィんガレスミトン。ぬるま湯にひたして、適当に伸ばしてかわかしたまではよかったけれど、ちゃんとピンを打たなかったものだから、片方は先端が丸まってしまい、まるで長さが違うミトンのようになってしまいました。 いやでしょう? 左側の先っぽの丸まりをちゃんと伸ばすと同じ長さになるんです。でも、なぜかこちらがやたらにまぁるくなりたがったものですからまるで編んだ段数が違うみたいになってしまいました。ブー。 パターンは Colorwork Cuffs & Mittens by Churchmouse Yarns and Teas. このパターンはなかなか良くできていて、リストバンド、フィンガレスミット、そしてミトンと3種類のものが作れるんです。しかも編み込みの柄も3つあるので組み合わせて楽しめます。 私はフィンガレスミットを選びました。ただ、不満は親指が短すぎたこと。ちゃんと目を休めてもう少し長くしないと親指が凍えそうです。 使った糸は確かノルウェーの糸。Rauma のFinullganです。何かの残り毛糸だったと思います。小物は使い残しの糸を使うのにいいですよね。 もし、足りないかどうか不安の場合は糸を二つの分けて(重さをはかります)それから片方ずつ編み出すといいかも。

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戻ってきた手帳

戻ってきた手帳

編み物をしていると本当にいろいろな人と出会い、おしゃべりをする機会に恵まれます。 これも先日、たまたまカフェで出会った女性の話。彼女は旅行中で、近くの毛糸屋さんをまわってきたと、毛糸やパターンが入った袋を見せてくれました。そして、 「聞いてくれる? いい話なのよ。この間、フロリダの毛糸さんで買い物をしたとき家、その後に食事したレストランに、編み物の手帳を忘れてきたの。編んでいるもののパターンの名前や、使っている針の号数、そして、自分で手を加えた部分を書き込みながら、その日あったことを少しだけだけど書いてきた、私の日記みたいなもの。毎日持って歩いているものだから見つからなかったときは大ショック。落ち込んじゃったわ。別の手帳を買ってまた新しく始めたのだけれどね、その手帳の中にたまたま友達の住所がかいてあったものだから、拾ってくれた人が彼女のところにその手帳を送ってくれたの。そして、私の手に戻ってきたというわけ。編み物をしない人だったら中を見たってまるで暗号が並んでいるようにしか見えないだろうから、きっと忘れてきたのは毛糸屋さんだったのね。私の電話番号も名前も書いてなかったから唯一の手掛かりの友人宅に送るしかなかったのでしょうね。でも感激。わざわざ郵便局まで行って送ってくれたのですもの。その人にお礼をと思ってさっき紅茶を買って来たのよ」 金銭的に価値があるものではないけれど、自分にとってとっても貴重なものってありますよね。それをなくしてしまったら、暗〜い気分になってすごくがっかりしているだろうなぁ。ちょっとした人の親切だと思っても相手の人に与える暖かみってすご〜く大きいのでしょうね。 全く見ず知らずの人でしたけれど、この話を私にしてくれているときの彼女の表情はとっても嬉しそうでした。

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羊じゃないの。ヤギなの。

羊じゃないの。ヤギなの。

旅先で見つけた素敵な色の毛糸。どのような糸かというと Merino, Pygora and Tussah Silkが入っている糸。Pygora? 聞いたことがあるような気がするけれど、あまり覚えがない。そこで、お店の人に、 「すみませーん、Pygoraって何ですか? アンゴラと何かをかけあわせたもの?」と尋ねると、 「これは、羊の種類よ」 初めて知りました。私はアンゴラウサギと、うーん、Python(蛇の種類)のはずないしなぁ、と思っていたので、なるほどと思いながら、ま、一応聞いてみようと、私の物知りのお師匠さんにテキストしました。 「Pygoraって使ったことある? 羊の種類って言われたんだけれど」 返事がすぐに戻ってきて、 「羊じゃないわよ。ピグミーゴートとアンゴラゴートを掛け合わせたもの。私はあまり好きじゃないけどね」だそうです。 羊じゃないじゃない。ヤギですよ、ヤギ。まさかお店に戻って「すみませーん、違ってますよ〜」というわけにもいかないし、何もせずに戻ってきました。色がとてもきれいなので手が伸びました。   きれいでしょう? 家に戻って調べて見たら、そう、お師匠さんがいうのが正しかったようです。自分のお店で扱っている糸ですから、正しい情報をお客さんには伝えないといけませんよね。Pygoraがめずかしすぎるとも思えないし。。。

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思い出の「間違い」

思い出の「間違い」

ワインのティスティングルームであったフロリダに住む女性との会話です。 彼女はワインを片手に編み物をしていました。わけないか。編み物は片手ではできないから。ともかく、ワインを飲みながら生まれてくるお孫さんのためにカーディガンを編んでいたんです。トップダウンですから首回りから初めてボタンダウンも編み出す私好みのシンプルなパターン。 しばらくして気がついたのは、2目ゴム編みがいつ間にか数段メリヤス編みになっていること。あらら、まだ酔っ払っているわけじゃないのに、と睨みをきかせながら編み物袋にしまったところに私がお店に入って行ったようです。 私はアルコールは飲みませんから、ただ、それまで飲んでいた主人を迎えに行っただけなんですけれどね。夕食をどこかで食べようかと思って。 このカップルの男性と立ち話をしていた主人が私に「彼女も編み物をするんだよ」というところから話が始まります。前書きが長くてごめんなさい。 彼女は私に間違えてしまったカーディガンを見せながら、 「これなのよ。いやでしょう?」 というから 「そこだけほどいてかぎ針で目を拾えば?」 と私。 「私もそう思ったのよ。でもね、主人が「君、それはほどいちゃダメだよ。この島への旅行の思い出にすればいい。これから生まれてくる孫がこのカーディガンを着た時に、その間違えたところを見て、今回の旅行の時に編んでいたんだな、あのワインを飲んでいたな、と思い出せたら素敵じゃないか」と言うのよ。だから、ほどくのやめようか悩んでいるの」 なんて素敵なご主人様。思いついて言いました。 「その間違いをパターンにしてしまえばいいのよ。ゴム編みとメリヤス編みを交互に編んだら、それはそれでパターンとして成り立つもの」 「それいいかも」という話に始まり孫の写真を見せ合い、犬の写真も見せ合い、立ち話が延々と続くのでした。 それにしてもご主人様の提案はグッドアイデア! 拍手を送りたいです。「思い出」の一つとしてとっておけますものね。ナイスなご夫婦でした。

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無理に使わなくてもいい

無理に使わなくてもいい

編み物、パッチワーク、洋裁、ビーズ、いろいろ手作りの趣味をお持ちの方はついつい買い込んでしまって、材料の在庫が山積みになるなんていう経験ありませんか? 買った時は絶対にこれが欲しい! とか、⚪️⚪️を作るために買っておこうなんててにとったものの時間が経つにつれて忘れてしまったり… よくあることですよね。 お金をかけて買ったのだから、使わないなんてもったいない、申し訳ない、と思うことがよくあって引っ越すたびに一緒に移動してきたものたちですが、いろいろ考えておそらく編まないであろう糸たちは寄付することにしました。自分が抱えていて使わないなら、誰かに使ってもらった方がいいに決まっていますし、楽しくなく編み物をするのは何か間違っているように思うんです。 どの毛糸とサヨナラができるかわかりません。でも、少し減らそうと思います。そうしないと私に何かがあったときに子供達が愕然としそうですから(笑) そんなことを考えていたら、今日、つねに一つのものしか編まない友人に言われました。 「あなたが、幾つものプロジェクトを抱えているという話を聞いて、考えたのよ。それも悪くないなって。今まで、一つのものが終わるまで次のものは始めない、と決めていたから誰かが編んでいたものがどんなに素敵であってもそれを始めることはしなかったのよね。でも、それじゃ、せっかくの編み物会の楽しみを私は味わっていないな、と思ったのよね。だから、一つとは決めないで「あれステキ!」と思ったらやり始めてみようと思うの。必ずしも編み始めたものが全部気にいるとは限らないじゃない。苦痛になっている時だってないわけじゃないんだもの」 いいこと言うじゃない。と思った私は 「プロジェクトバッグが必要よ。それぞれの編みかけのものをちゃんと巾着袋にしまっておかなくちゃね。パターンと一緒に」と言っておきました。そうしないとわけわからなくなりますからね。 そう、人生、楽しめる時に楽しむのがいいんですよ。自分に「こうあるべきだ」と課すのはもうやめましょう。

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チャートに勝つものはない!

チャートに勝つものはない!

アメリカに来てからずっと編み物をしませんでした。だって、その時はまだまだチャートがこの国には普及していませんでしたから、1段1段の説明を追っていかなくてはならず、さらには訳がわからない略語がたくさん飛び出してくるものだから、あきらめていました。 少しずつチャートが人々の中に広がり始め、そして、少しずつ略語がわかるようになってからこちらのパターンで編み物をするようになったと思います。 そう入っても、やはりチャートに勝つものはありません。 1段ごとの説明がないにしても、言葉による説明だけだと、どういう風に出来上がっていくのかは全部読んで、「あ、こういうことね」とわからないといったいどうなっているのやらとにかく五里霧中。 そこで、とにかくチャートとまでいかずとも図にしてから編み始めるんです。 たとえば、10段ゴム編み、20段メリヤス編み、減らし目1段、またメリヤス20段、減らし目の段を1段、メリヤスを25段、それから袖の減らし目、というときにはどうやって減らしていくのかを図にするんです。これをすることで、編みながら、もう少し減らしを多くしたほうがいいかも、というときにはメリヤス20段を15段にして、減らし目を3回にすることも前もって計画が立てられますからね。 図にして目の前にどういう形で編んでいくのかがはっきりわかると、どうしてそういう編み方をするかという理由が納得できるんです。それがなくてただ単に、言われた通りに編んでいるだけでは不安がつきまとってしまって。。。 それにしても、どうしてチャートを苦手とするのだろう? これくらいわかりやすいものはないのに、と思うけれど、これはおそらく「慣れ」の問題なのでしょうね。私が、懇切丁寧な編み方の説明になれなかったのと同じで。

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木のボタン

木のボタン

友人のお店で編み物をしながらおしゃべりをしていたら男性が入ってきました。彼はボタンを作っているようで友人とも顔見知り。サンプルのようなボタンを持ってきて言うには、 「急いで車に飛び乗ってきたから財布を家に忘れてきちゃったんだ。車にガソリンを入れないと家まで帰れそうにないし、フェリー代も持っていなくて困っているんだよ。」 友人は 「そのボタン、全部買い取るわよ。ほら、ここにあなたのボタン、置いてあるでしょ。」 すると男性は 「そう言うわけにはいかない」と言うけれど、じゃぁ、どうやって家に帰るつもりなのでしょう? 結局、友人が20ドル札1枚を差し出して、ボタンを購入。それがこのボタンたち。 Madrone の木の枝を切って紙やすりで削り、穴を開けたものですが、見ていただけるとわかるように、木目が面白く出ているんですよね。さて、この木は北アメリカに多く生息するそうです。日本語ではいったいなんと言うのだろうと調べたら、「いちごの木」だそうです。確かに英語でもstrawberry tree と言うそうですから、あながち間違いではないでしょう。 男性の言葉が本当か嘘かはわかりません。でも、素敵なボタンを手に入れたと思えば彼の言葉の真実はあまり関係ないのかもしれませんね。

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Seamen には暖かい帽子を

Seamen には暖かい帽子を

海で働く男たちのために(?)帽子を編んでいます。なぁんて、たまたま海軍で働いている友人からの頼みで帽子を編んでいるんです。どうしても水に濡れることが多い職業柄、暖かい帽子が必要。そこで、耳の部分が2重になっている帽子を編みました。 色も、汚れが目立たない色にしてほしいというのですが、家にあったのはこの色の糸。これは太さもちょうどだし、暖かいし、これを使わない手はないと、編みました。うまく2重にするのが最初、時間がかかりましたが、一度やって見たらあとは簡単、と3つ編んでしまいました。そして、別の色の糸でもう1枚。それは薄いグレーなので、もし使ってもらえなかったら他のチャリティーに回します。 写真ではブルーに見えますが、もっとグリーンがかっている色です。耳の部分は2重で、あとはガーター編みです。とにかく頭を暖かく、ということだけを考えられているパターンです。   内側の部分を違う色の糸で編みました。普通に作り目をして、例えば20段メリヤス編み。裏編みの段を1段。そして20+1段メリヤス編みをして、針にかかっている目と作った目を2目一度品があらぐるっと編むと210になっているんです。かぎ針で作り目をしてもいいかな、とも考えましたが、その必要もないようでした。 少しでも快適に海での仕事ができることを願ってもう1枚くらい作ろうかしら。

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手編みはお金がかかってない?

手編みはお金がかかってない?

ある人が言いました。「私の家族はプレゼントに手作りのものをあげると、買うよりも手作りをしてお金を安くあげているのね、と言うの」 手作りの方が安上がりだという印象を持つ人はもしかしたらいまだに少なくないのかもしれませんね。でも、毛糸の価格を考えたらそれがいかに間違っている認識かがわかります。さらに、素材が良い毛糸を選んだらなおさらです。そこに、編んでいる人の愛情、時間、そして手間がはいるのですからどんなに暖かいプレゼンになることか。 また、手作りは市販のものよりも形が悪いとか、出来上がりの見栄えが悪い、と思う人もいるのかもしれませんね。もっとも、何をするにしてもまだまだ初心者の時にはなかなかうまくいかないもの。でも、そういう時期をへて誰でも技術を上達させて行くのだから、仕方がないことです。練習を積んで皆、いろいろなことができるようになるんですよね。家族ならそれを応援してほしい、と思います。 どんなに素敵で複雑なパターンのショールをプレゼントしても、 「あら、これあなたの手編みなのね」とフンと鼻であしらいクローゼットの中にしまわれるのを見て、彼女はもう2度と手編みのものを編むまいと決心したそうです。 ふと思いついて彼女に言いました。 「あなたが編んだものをどこかで買ったことにしてプレゼントして見たら?」 と。人を試すようなことをするのは好きではありませんが、実際目の前にあるものを見て判断するのではなく、「手編み」か「市販」かというレッテルで判断する人の、基準がどの辺にあるのか、少し見えるような気がししたものですから。

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あなたの孫にセーター編んでいいかしら?

あなたの孫にセーター編んでいいかしら?

編み物仲間の中にとても現実的な人がいます。自分の家族に何かを編んだってクローゼットからあふれるだけ。それなら誰かのために編みたいし、小さい子供のものならすぐに編めるし、ということで、 「あなたの孫にセーター編んでいい?」 という質問が飛び出すんです。しかも、自分で毛糸を買うといいます。 しかし、編んでもらってさらに毛糸まで買ってもらうわけにはいかない、と「自分で毛糸は買うわ」という人の方が多いです。しかし、どの人もみんな編み物をします。だから、どの孫もそれなりに手編みのセーターとか帽子はすでに持っているはず。。。  編み物をしない人ならまだしも、編み物をする人に手編みのものをプレゼントすることは避けるようにしてきたんですよね。でも、気持ちは気持ちですから、「してあげたい」という気持ちがどういう形で出るかは人それぞれなのかもしれません。 でも、ソックスとかは家族の分を編むのはそれなりに大変だと思うんですよねぇ。足が大きかったらなおさらでしょう?  手編みのプレゼントが手慰みのプレゼントにならないようにと、これだけは心がけているつもりですが、それでも押し付けのプレゼントが渡っているかもしれません。冷や汗と笑いです。

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パターンと本を買って来ました

パターンと本を買って来ました

あ〜、疲れた。という言葉が一番に出て来ます。しかし、子供の頃から遊びに行って「疲れた」という言葉を言うのは何事だときつく叱られて育って来てますから、大声で言えません。しかし、やっぱり疲れました。 毛糸屋さん3軒に行って、おいしいものを食べて来たのですから疲れてなんかいてはいけないんです。 何を買って来たのかしら、とスーツケースをのぞいてみたら、毛糸は少し。あとはパターンと本がたくさん出て来ました。サンプルが飾られていると「これを作ろう」と思い、じゃ、パターンを買って行こうとなりますし、ポートランドには大きい本屋さんがあるものですから、ついつい本を買ってしまうんですよ。 Powell’s という本屋さんは入ると店の地図があるくらいのサイズで(日本では大きい本屋さんもありますから驚かないかもしれませんが、アマゾンが台頭しているアメリカではこういう本屋さんはほとんど見なくなりました)所狭しといろいろな本が並んでいるんです。 小説を4冊と編み物の本を1冊買って来ました。読むのが楽しみです。 パターンはカーディガンが1つ、ショールが一つ、ポンチョが一つ。欲しかった帽子のパターンは手に入りませんでした。これから家にある毛糸とにらめっこしてどれを使うか決めます。 「今度はどこに行こうか」と帰りの車の中はそんな話が出て来ました。一緒に行った人たちは編み物仲間。しかし、私は彼女たちと知り合ってまだ半年くらい。週に1、2回数時間、編むだけですからそれほどどういう人かも知らない人たちばかりなんです。でも、みんな、大人ですし、わがままを言わないし、それぞれの自由を許すし、融通がきくところがいいのでしょうね。 運転してくれた人にはガソリン代、ホテルでの駐車場代などを含めて他の人がそれぞれ50ドル出すことになりました。私はどうも現金を裸で手渡すのが気がひけるのですが、他の人たちが車から降りるときに「じゃ、これね」といって50ドル手渡しているのに「次に会う時まで待って」と行って、ちゃんと袋に入れてというわけにはいきませんから、仕方なく、「ごめん、個人的にはこうして現金を渡すのは気がひけるのだけれど」というと、彼女はその辺わかっていて「日本人の人はそうよね。でも、私たちはアメリカ人だから気にしないわ」ということでした。 これから、お茶でも飲んでゆっくりします。

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ツアーガイド

ツアーガイド

ポートランドは何回か来たことがあるので、なぜか私がツアコンをすることになりました。地理が頭の中に叩き込まれているという理由から。ツアコン、気を使います。まず、皆の足の具合から始まります。ポートランドは公共の乗り物があるのでそれに乗るか乗らないかから始まるんです。 「これくらいの距離歩くけど、大丈夫?」という質問に、 「全然平気」という人、 「ゆっくりなら歩けるわ」という人。 それなら、ゆっくり歩きたい人に先頭を切ってもらうことにして彼女と一緒に歩き出しました。道筋に毛糸やさんがありましたが、そこは11時にならないとあかないために、後に回して、前に進みます。Powell’s Book Store という誰もがよだれを垂らしそうな本屋さんがありますが、それも後にしないと荷物が重くなり歩けなくなります。そこで次の毛糸やさんに向かって歩き続けました。 Knit Purl というお店にたどり着き、思いのままに毛糸、パターン、小物を手に取り歓声をあげながら店の中をさまようこと約1時間弱。椅子に座り本をパラパラ。サンプルのショールを首に巻く人、パターンのありかを質問する人、まぁ、好き勝手に動き回りお金を払って店を後にしたときには誰もがもう幸せそうな表情をしていました。 「これなら、次の場所に向かっても歩けるな」と判断した私は、一人の人が行きたがっているSaturday Marketに向かって出発。いろいろなアーティストが店を出しているマーケットなのです。面白そうといっても、人は多いし、店はたくさんあるしで、だんだんみなが疲れて来ているのを感じた私は皆をまとめて 「Powell’s まで戻ってそこでお茶にしましょう。軽く食べるものもあるだろうし」 反対の意見があるはずがありません。本屋さんまで戻り混んでいるコーヒーハウスで3人と2人に分かれて座りランチ。それから一人は友人に会いたいからと別行動。もう一人は疲れて動けないからコーヒーハウスに残って荷物を番する役をかって出て、私とあと2人は本屋さんの中に出かけて行きました。 最初に開いていなかった毛糸屋さんに行きたいという意見を聞き、どうせホテルへの帰り道だからとそこにより、その間に一人の人はカップケーキを買いに出かけ、皆でホテルの部屋でお茶を飲みながらカップケーキをいただきました。 お腹がいっぱいになると眠くなるのは誰もが同じ。一人は昼寝をしたいと言い、残りの3人はもう一度昨日行った毛糸屋さんに行こうと話がまとまりまた外に。 そのあとは5時半に夕食のために集合することを決め各自の部屋に戻って休みましょう、ということでいまこれを書いているわけです。 書いているうちに随分いろいろなところに行ったなぁと急に疲れが出ています。

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編み物仲間と小旅行

編み物仲間と小旅行

ポートランドまでの列車の旅を計画していました。ところがです、ここのところの大雨が影響して線路の途中で土砂崩れが起こり、電車は通行止め。バスで人々を輸送する予定があり、そのバスがシアトルに来るのは夜の6時。私たちは朝の9時にそれを知りました。バスが6時定刻にくるとは想像できずまた、来たとしても定員以上の人が待っているかもしれないし、どうしよう。 すると、仲間の一人が 「車で行こう。私が運転する」 すると、もう一人が「道は私に任せて」と、あれよあれよという間に車に荷物が積み込まれ私たちも同じように車内に乗り込み、出発。ハイウェイを通ると混むから裏道から行くからね。という言葉に後ろに乗っている私たち3人は「はーい」 約1時間半走ったっところで一人が、 「近くに毛糸屋さんがあるのだけれど、寄っていかない?」 編み物仲間ですよ。反対する人なんていません。みんな、編み物の手を休めて、毛糸屋さんの看板を目をさらにして探します。「あった。その先左」と声が飛ぶやら「あの対向車が行ったら左ね」と皆の心は毛糸屋さんへ。 なかなか素敵な毛糸屋さんにみんな感激。アレヤコレヤ買い込んでいるうちにあっという間に1時間。これはいけない。先に進まなくては。と皆で乗り込んで旅行が続きます。 途中で大雨に降られたりしましたが、賑やかに、穏やかに、楽しく、ポートランドまで5時間かけてやって来たのでした。 部屋に入って休んだのもつかの間、「ホテルの近所の毛糸屋さんいかない?」 という連絡がまわり、おそらくうたた寝をしていただろう一人を除いて皆で出発。まぁ、みんなエネルギッシュです。 同じ趣味を共有する友人との旅行は楽しいですね。明日は一体どんなことになるのやら。

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客が足を運びたい店

客が足を運びたい店

家から歩いて10分のところにある毛糸屋さんの外のベンチにマフィンと座っていました。お店にはひっきりなしにひとのながれがありました、友人同士らしき女性たちがお店から出てきたかと思うと角を曲がる前にUターン。またお店の中に引き込まれたり、かとおもうと、毛糸が入った大きい袋を持ったご主人が出てきて近くのベンチに腰掛け人待ち顔。まだ中でお買い物をしている奥様に「外で待ってて」と言われたのでしょうか? ここのお店はサンプルがたくさんありますし、毛糸もとてもきれいに並べられています。ため息が出そうなお店のインテリアはファッション雑誌に掲載されてもまったくおかしくありません。 興奮気味に大きい声で話している人たちの中で印象に残ったコメントが 「ここのお店は他に比べて働いている人が多いから、前の客の話が終わるまで待つなんてことはあまりないの。質問にも的確に答えてくれるだけではなくて、それ以上のアドバイスをくれるから遠いけれどこのお店まで来ようという気になるのよ」 毛糸に限らずなんでもオンラインで買えるこの時代に、人に足を運ばせたいと思わせられる店というのは数少ないのではないでしょうか? 同じパターンでも2、3種類の異なる糸で編んであるのをみるとお店の人たちの努力が感じられます。しかもその完成度の高さはすばらしいです。並んでいる糸が普段自分が使っている糸とは違ったとしても、それでもあの雰囲気の中に身を置きたくさせるお店なんですよね。て 一口に「毛糸屋さん」「手芸屋さん」といいますが、それぞれが違う表情を持ちます。店を構える場所、資本などいろいろな要素がそのお店の姿を決めるのでしょうが、不確定でも関われるのは私たち消費者。応援しなくては!

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パターンを本で買う時

パターンを本で買う時

オンラインでパターンなどを買うのが主流の今でも、本を買おうと思う時があります。それは、パターンが6ドル、本が24ドルとの価格差があるものの、本の中に編みたいパターンが3つあったら18ドル。差が6ドルに縮まります。それだけではなく、本の中には家でプリントアウトするパターンでは見られない写真、パターン一つ一つの中では触れられていないちょっとした編み方の工夫なども出ているんです。 写真を見ながらいろいろ思いをはせるのはこれまた楽しみの一つ。 さらに、最近では本を買うと、そこにパスコードが入っていてオンラインでパスコードを入れるとパターンをダウンロードできることも少なくないので旅行に行く時などコンパクトにパターンを持ち歩くこともこれで可能になります。 あとは、本屋さんとか毛糸屋さんで本を手に取ることで、オンラインではあまりわからなかったそれぞれのパターンの詳細の様子なども自分の目で確かめられますからこれも嬉しい。   おとといの夜、実は編みたいパターンをオンラインで買うことを悩んでました。すると、eーbookで買えること、また、実際に本も出版されていることがわかったんです。これなら、次の日に、毛糸屋さんに行って本をパラパラ見てから一つパターンを買うか、本を買うか決めることができるから、今買うのはやめておこうって我慢しました。 次の日に毛糸屋さんで私が本を探しているとお店の人が 「何か、欲しい本がさてはあるわね」と来るので 「そう、Hannah Fettig の本が欲しいの」 「タイトルは?」 「うーん、見ればわかる」 「これ? 「違う」 「じゃ、これ」 「それも違う」 「これかな?」 「そうそう、それが欲しかったの。ちょっと見せて」 「いいわよ。あそこのテーブルでゆっくり見てちょうだい」 と、たわいない会話も楽しめます。近所のお店に貢献したいという気持ちだってもちろんあります。結局、その本を購入。パターンも素敵だけれど、やっぱり写真がきれい。眺めているだけで気持ちがほんわりしてきます。さて、写真ばかり見ていないで編み出さなくては。  

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在庫の話

在庫の話

編みたいパターンを見つけて、さて、何色にしようかな、と思った時に実際に自分の目で見てみたい、と思うのはごく自然のこと。オンラインで注文しても「え〜、これ期待していた色と違うじゃない」と返品する人もあとを絶えないようです。 「注文」ー>お金の支払いー>配送ー>不満ー>郵便局へー>配送ー>返金ー>在庫に戻す すごーくムダなステップをたくさん踏むことになります。一つ一つのステップでかかる費用はさて、誰が払っているのでしょうね。 ま、それはともかく、友人がお店の人をつかまえて 「この糸、欲しかったのに、あまり在庫していないから、わざわざ車で2時間走ったお店まで行ったのよ。もう少しいろいろな色、そして個数も多めにストックしてくれないかしら?」 別の友人 「確かにそうね。編み込みをする時に色のカードを見たところで隣同士に色を並べられるわけじゃないし、それにオンラインで画面で見た色っていい加減だし。ここのお店に来る客が他のお店に足しげく通うのはあなたたちにとっても嬉しいことじゃないでしょう?」 おお、言ってくれますなぁ。 お店側もスペースには限度があるし、その時の売れ筋の糸を多めに在庫として持ちたいし、また、糸を仕入れる時に全額、前金で支払うことを要求する納入業者、手数料を支払わないと配送してくれない業者といろいろいるようです。まとまって現金で支払い、それが売れてやっとお店にはお金が流れてくるのですからね。それまでに流動性がある現金を持っておかないとお店も困ります。売れ残ったらどうするの? という不安だって付きまとうでしょう。こうやって考えると、お店でどういう糸をどれくらい仕入れるかというのはかなり神経を使う仕事なのでしょう。 私たち消費者側は「きれいね、この色」とか「触り心地がすごくいいわ」とお気楽なことだけ言っていればいい上に、「もっとこの色の在庫が欲しい!」なんて文句までいうのですからね。いや、これ文句というより希望かな。こうあって欲しいなぁいう期待。やっぱり欲しい糸がある店に自然と足はむきますものね。 客だからといってなんでも要求して良いということではなく、店側も、どういうサービスを客は望んでいるのか考えなくてはいけませんね。ただ、権利を主張する人が増えている今、お互いにベストな何かを得られる関係でいられるというのがだんだん難しくなってきているような気がします。

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長くても短くても

長くても短くても

使っている毛糸を残したくないからといって最後まで編んじゃおうと調子よく進んでいたらマフラーが2メートル50センチにもなってしまった、と小柄な友人が嘆いていました。首に2じゅうに巻いてもまだ長いからほどくことにしたようです。 糸を使い切りたいのは誰も同じ。ちょっと残りの糸はあとで何かの役に立つであろうとしっかり残してあるものの活躍の場に躍り出るのはいったいいつのことやら。 糸に限らず、端切れもそうだし、リボンとか捨てられない。だから、使える時に使い切ってしまいたい。 とは言ってもそうは問屋がおろさないんですよねぇ。泣く泣くほどくくらいなら、小さいボールにして撮っておけばよかった、とは友人の弁。 私も似たような経験ありますよ。袖を少し長くしたり、首回りを多めに編んでちょっとハイネックにしたりと。 編み物だと「良いわ、ちょっと残りは嫌だから使っちゃおう!」と言えることもないわけではないですが、料理はそうはいきません。ま、レーズンとかくるみなら少しくらい多くても良いけれど、砂糖、小麦粉などはそうはいかないし、ドライフルーツだって入れすぎたらゴロゴロしてしまうでしょう? 何をするにしても適量というか、適当なサイズというものがあるんですよね。 適当なサイズと言えば、プレゼントをする人の体型も考えなくてはならない大きい要素。身長が2メートルくらいある人ならスカーフが2メートル50センチだったってそれほど違和感はなかったと思います。逆に友人(1メートル50センチちょっと)のサイズで編んだマフラーは長身の男性には短すぎ。 ソックスだって足が大きい人にプレゼントするとなると普段自分が考えている毛糸の使用量など全部一回忘れて新しい情報をインプットしないと間違える可能性大。 編み物は単純作業と思われがちですが一筋縄ではいかないところがたくさんあるんですよね。

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あらら、迷彩色の帽子?

あらら、迷彩色の帽子?

チャリティのための毛糸の袋から取ってきたピンク系の糸、編み出して見たら、なんと、迷彩柄が出てくるではないですか! 驚きました。毛糸だけを見ていたらまさか、こういう柄が出てくるとは思いません。   ほら、ピンクと茶色のストライプかしら? と思うような毛糸でしょう? この色の組み合わせ、わたしの好みなのでこれで帽子を編んだらきっとかわいいと思ってこの糸を選んだのですが、編み出して見たら、こんな感じ。   最初は驚きでいっぱいでしたが、編むに連れて「これもいいかも」と思うようになりました。迷彩柄とは縁のない生活をしているために「え〜?」という気持ちは否めませんが、それでも、ピンクが綺麗なので、編んでいて楽しいです。これ、帽子ではなくてもう少し大きめのスカーフとか編んだらどういう柄になるのかしら? 興味がありますが、あと1玉しかありませんから、200メートルちょっとではスカーフを編んだとしてもとっても小さいものしかできません。他の色と組み合わせてみるのもいいかもしれませんね。 ここのところ、チャリティのためのものをあまり編んでいなかったので、少しがんばらなくては。 これから暖かくなるのに、と思われる方もたくさんいらっしゃると思いますが、みんな、次の冬を考えて編んでいるんです。前もって編んでおかないと足りなくなってしまいますからね。

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片付けは右から左へ

片付けは右から左へ

「今日は毛糸の片付けをするわ」という私に 「ま、ムリだろうけれど幸運を祈るわ」というすげない友人の答え。もう少し励まそうという意識はないのだろうか? とプンプン?しながら家に戻り毛糸の箱を引っ張り出して中途半端な糸の箱、夏糸の箱、織物に使おうと思う糸など分類を始めました。 少しは減らせるかしら? というかすかな期待もありましたが、それは見事に打ち砕かれ、毛糸が右の箱から左の箱へ、上の箱から下の箱へ移動しただけでした。 それでも、どの箱にどの糸があるということの記憶が新しくなっただけでもよかったのかしら? 1週間後くらいにはもう忘れているだろうけれど。 ここのところ、毛糸だけではなくて紡ぐためのファイバー、紡いだ後の毛糸も増殖しているために部屋がひどく見苦しくなっていました。 使わないもの、いらないものは始末していかなくてはならないんですよねぇ。 片付けきれないでいるのは去年の冬から今年にかけて使っていたショールたち。これからせっせと洗ってしまわなくては。手間を考えると気が重くなるけれど、洗濯機に入れるわけにはいかないから全部手洗い。乾くのに時間がかかるから一度に洗えるのはせいぜい2、3枚かしら。 そうだ、バケツを買いに行かなくちゃ。手洗い用に買ったバケツがちょっと大きすぎてこれに水を貯めたら重くて動かせ無くなってしまいます。   大きいバケツが隣に来たものだからイヤァな顔をしながらもポーズを取ってくれたマフィンなので写真を載せることにしました。  

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