着物日記 

6月第四週の仕事着 ~夏帯本番で細めの帯締

6月第四週の仕事着 ~夏帯本番で細めの帯締

イベントも終わり、仕事着の単衣も残り少なく、今年は急に暑くなったので、順番がうまくいかなかったなぁ、と。なんせ、残っている単衣が暑い! 着物 : 綿の単衣。グレーに紺の格子で見た目は涼しげだし、お気に入り。ただ、割と暑い。しかも滑りが悪いので、裾裁きがイマイチ。そして、正座をしていると膝が出る。この着物もイベントに着る着物の候補だったけれど、普段は締めている前掛けをイベントでは外しているので、膝が出ているのもみっともないなと、やめたのだ。 帯 : もうそろそろ、ザ・夏物でいいだろうと、これに。赤地に青楓。この優

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6月第三週の仕事着 2点目 ~イベントでも着る暑い日の紬

6月第三週の仕事着 2点目 ~イベントでも着る暑い日の紬

週末土曜日の店でのイベント用に選んだ着物。女性二人のご出演者なので、華やかなのはお二人に任せ、着物は地味なものを選ぶ。帯は通常営業のものとイベントの日とは別のものを。イベントが「江戸唄とひとり芝居で綴る『にごりえ』の世界」なので、イベントの日の帯は古いものにした。 着物 : 単衣の結城紬。浅草橋の丸中という問屋さんのセールで反物が2万円弱だった! なので気軽に着られる。土曜は本当に暑くて、懐に入れたスマホを出すと、画面に汗がついているくらい。それでもこういうさらっとした紬は着心地がいい。 帯 : こちらは通常営業の時のもの。親戚のおうちで暖簾代わりに使っていた布をもらって、

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6月第三週の仕事着 ~帯締めの好み

6月第三週の仕事着 ~帯締めの好み

今週末はいよいよ店でのイベント。「江戸唄とひとり芝居で綴る『にごりえ』の世界」の上演で、大変な人気だったので、チケットもだいぶ前に売り切れ、キャンセル待ちまで出るほど。「にごりえ」が夏が舞台の作品なので、風鈴を出したり、夏の設えで、という準備中。今週は少し涼しくなっているので、このまま暑くならなければ、ご来場の方が楽なのになぁと願うばかり。さて、先週末はお茶のお稽古の予定が急になくなり、単衣のお出かけ着の出番はなくなったが、今週は後半に着る仕事着をそのままイベントで着るかも、ということを考えながらの着物選び。 着物 : そこまで暑くならなそうなので、ここらで化繊を着ておく。イベントでは江戸唄の師匠と

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6月第二週の仕事着 2点目 ~ようやく夏帯、帯揚げに涼しい色を

6月第二週の仕事着 2点目 ~ようやく夏帯、帯揚げに涼しい色を

木曜日の昼までは涼しかったのに、いきなり夕方から蒸し暑くなった。もともと着ようと思っていたのは、化繊の着物だったけれど、ちょっと暑いのでこちらに。 着物 : 紬の単衣。問屋さんのセールで購入したもの。あまりいい生地ではないので、本当は袷にしたほうが長持ちするのだが、買ったときに単衣が足りなかったので、単衣に仕立ててもらった。単衣の着物は、本来なら5月中旬から6月いっぱいとか、9月に着るだけだから、それほど着る時期がないように感じるけれど、仕事では暑いのでもう少しごまかして単衣を長く着るし、ここ数年は暑いから街中でも単衣を着る人が多くなったように思う。 帯 : ながもち屋さんというリサイクルも扱うお店の訳あり品。中に

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6月第二週の仕事着 ~着物の癖

6月第二週の仕事着 ~着物の癖

17日に店でイベントがあり、そろそろそんな準備で慌ただしくなる頃。そして、その会での着物や、今週末の久々のお茶のお稽古の着物など、いろいろ考えた上での今回。帯は今だに衣替えできておらず、オールシーズン出しっ放しから。 着物 : 問屋さんのマルシバさんのセールで購入した万筋の江戸小紋を。とっても安かったので、それほどいい生地ではない。仕事用。いい生地のしっとり柔らかいのと違い、ふにゃっと柔い。なので、動きながら気をつけないと、裾を踏んでしまうことが多い着物なのだ。着物にはそれぞれくせがあるから、いざっていう時に下ろしたての一張羅を着ると、思わぬ自体になりかねない。本当に大切な席に着る着物は、

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6月第一週の仕事着 ~単衣の選び方は難しい

6月第一週の仕事着 ~単衣の選び方は難しい

週後半は少し気温が普通になって、ほっとした。 着物 : 単衣の紬。これは母からのお下がりで、それほど暑さを感じる生地ではない。でも、母から見た目が暑苦しいと言われるので、いつもはあまり暑くならないうちに着るのだけれど、今年は暑くなるのが早かった! ということで、少し涼しくなった今しかない、と、このタイミングで。この着物より暑い着物は他にあるんだけどなぁ。単衣はだいたい5月中頃から6月いっぱい、あとは9月に着る。どちらも最近は温暖化で暑い。なのでどちらかといえばさっぱりと涼し気な色を持っていたほうが、いつでも着られて便利。 帯 : 着物の

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5月第五週の仕事着 ~衣替え間に合わず

5月第五週の仕事着 ~衣替え間に合わず

朝から爽やかな初夏。今日から仕事着も絽の半襟で。 着物 : 浅草橋にある問屋さんの丸中で、2万5000円ぐらいだった機械織り紬を単衣に仕立てたもの。こんなピンクは着物でないと着られないなぁ、というか、自分では着物でも少し気恥ずかしいくらい。着物のベテランたちからすると、まだまだこれくらいを着ないと、と言われるけれど。どうせ、数年もしたら、本当に似合わなくなるだろうから、心残りがないように着ておかねば。 帯 : 仕事用の帯の衣替えが遅れていて、まだ夏帯ではない。ながもち屋さんのセール品だった名古屋帯。でも、鉄線柄なので、いままさに時期なのだ。願わくば、夏帯で鉄線の花だったらもっと使えたのに! でも夏帯じゃないから売れ残って安かったのか。 帯締は水色。初夏は

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5月末の夏日に落語を聞きに ~早すぎない夏帯で

5月末の夏日に落語を聞きに ~早すぎない夏帯で

週末は落語を聞きに。6月も間近だし、気温は夏なので、襦袢も夏用にした。今回は最初に着物を決めてて、それに合う帯で、初夏の帯を。6月から夏帯といっても、絽や紗の帯っていうのもまだ早い。 着物 : 近所に住んでいた、美しいことで名が知られていた芸者さんが、芸者さんをやめるときに母に譲ってくださったもの。単衣の結城紬。売れっ子だっただけにとても物がよく、本当に着やすい。黒に見えるが、焼きのりのように少し緑がかっている。母もお気に入りだったし、私も大好きな着物で、三人がかりでかなり着て、擦り切れた裾を何度か直したので、私には少し短い。腰ひもをぐっと下に締めて、むりやり着ている。 帯 : 銀座の灯屋2で購入した藍染の名古屋帯。この着物に

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5月第四週の仕事着 2点目 ~帯締めで全体のバランスが決まる

5月第四週の仕事着 2点目 ~帯締めで全体のバランスが決まる

気温が平年並みに戻って、過ごしやすくはなったけれど、平年並みがもうわかりにくくなっている。しかも今年は超猛暑だとか。恐ろしい限り。 今週末は落語を聞きに行くのだが、着物は黒っぽい単衣にしようと思っているので今回は違う感じに。 着物 : 問屋さんのマルシバのファミリーセールで母が選んできたもの。当時はまだ着物での仕事を始めたばかりだった私が、バサバサと動き回って、着物の裾がより切れやすい状態だったので、母が柔らかく、汚れも目立ちにくい着物を選んでくれた。総柄の小紋は苦手なのよねぇなんていっていた私に、好みは綺麗に動けるようになってからにしなさい。と。 帯 : 先日閉店した人形町の甚右衛門さんの閉店セールで購入。芯なしのカジュアル名古屋帯。最後まで

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5月第四週の仕事着 ~暑さ対策の単衣

5月第四週の仕事着 ~暑さ対策の単衣

とにかく暑い。真夏の気温なのに単衣って! 夏の襦袢に変えてしまおうかと思いつつ、なんとか今週は頑張ろうと踏みとどまる。 着物 : 今日は色で涼しく見せようと思って選んだ。この時期は深い赤や朱色などを着るときている本人もなんだか暑く感じる。これは浅草橋の丸中という問屋さんで購入したもの。機械織りの紬なので、とっても安かった。シャリっとした生地で、こういうのは涼しくていいけれど、裾は切れやすい。 帯 : 帯も芯が入らないかがり帯を選ぼうと決めていた。縮緬の名古屋帯はちょっと重い。これは叔母のお下がり。 帯締はサーモンオレンジと迷って、

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5月第三週の仕事着 2点目 ~寒暖差が激しい時期の紬

5月第三週の仕事着 2点目 ~寒暖差が激しい時期の紬

木曜は肌寒いのに、金曜は暑くなるらしい、という二日間の着物選び。着物とは関係ないが、湿度も高くなってきて、店の坪庭にナメクジの赤ちゃんがたくさん出没。いくつもある石のうち、お気に入りの2つに集中。朝の掃除の時に毎日捕殺せねばならず、ナメクジ探しが上達してしまった。 着物 : 紬の単衣。木曜だけならウール単衣がいいけれど、金曜の予想気温が28度! 私が子供の頃なら七月八月の真夏の気温で、その頃なら薄物を着る時期だ。ウールの単衣は暑すぎる。ということで紬。蒸し暑い時などは結城紬は肌触りもさらっとしていて過ごしやすい。これは後染めなので、小紋のように細かい柄がいろいろと入っている。 帯 : 端切れで母がつくってくれた付け帯。 帯締は

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5月第三週の仕事着 ~夏帯直前に便利な帯

5月第三週の仕事着 ~夏帯直前に便利な帯

週末から割と肌寒い。なので少し厚めの単衣に。 着物 : 総柄の小紋。お下がりでいただいた小紋がレモンイエローで柄も華やかすぎたので、ブルーグレーを上からかけてもらった。染め替えはちゃんとやる時は一度漂白してからやるが、仕事着だったので、柄も潰すくらいの気持ちで、濃い目、暗めの色を。元の着物が黄色、ピンク、水色なので、抹茶色、紫、青になると想定しての色の選択。この処理をすると、柄の輪郭もぼやけるので、賑やかすぎる柄も落ち着く。 帯 : 叔母のお下がりのウールの着物を付け帯に仕立て変えたもの。この帯はかなり使える柄。特に6月からの夏帯に衣替えする前は、色や素材が軽やかな帯がとても便利。 帯揚げは着物に

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5月第二週の仕事着 2点目 ~初夏の色でまとめる

5月第二週の仕事着 2点目 ~初夏の色でまとめる

今週木曜は店の目の前の大観音寺に大阿闍梨様がお見えになり、加持祈祷をなさるということで、暑さもさることながら、すごい熱気。この前までのウールの単衣では暑いので涼しさ重視。 着物 : 立花屋で購入した紬。単衣に仕立てた。肌触りがさらっとしていて涼しいのだが、見た目が秋みたいなので、この時期に着る時は帯はさっぱりした感じを合わせる。 帯 : というわけで、人形町でお気に入りだった甚右衛門さんのセールで買った名古屋帯を。このタレの部分の山吹色と着物の格子の黄色が絶妙にあっていてご満悦。確か、

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5月第二週の仕事着 ~まるで母! お下がりに驚く

5月第二週の仕事着 ~まるで母! お下がりに驚く

今回は先週話題にした着物。 着物 : 先週母が久しぶりに着ようとして、似合わなくなったことに気づき、帯にしようと言っていた着物。短いので無理かと思いきや、ギリギリ着られたので、私が着ることに。それで今週早速着てみた。畳むのが面倒だったというのもあるけれど。ただ、物心着いた頃から母が着ていたし、去年か一昨年くらいまで着ていたので、ものすごく母の印象が強く、袂が目に入るたびに、自分の手じゃないみたいで、へんな感じがした。母からは、もうあなたが着たほうが無理がないわ、と言われ、それももっともだな、と。 帯  : というわけで、帯も母の組み合わせを真似て。子育てで忙しかった時の母が、簡単に着られるように、付け帯にしたて変えたもの。初めて着る着物は、

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GWに昭和初期から続く乙女文楽観劇 ~正月にも着た着物を春っぽく

GWに昭和初期から続く乙女文楽観劇 ~正月にも着た着物を春っぽく

ゴールデンウィークの一日は、うちの店でも公演を行っていただいている乙女文楽を観に。袷で帯付きでいくか、単衣にして絽の羽織を着るか、迷ったけれど、夜は肌寒いから袷に。 着物 : 母方の祖母から母に、母から私に降りてきた羽二重の小紋。仕立て直して、部分的に染め直して着ている。乙女文楽は昭和初期に始まったといわれている。この着物も、祖母が嫁入り直前に婚家から贈られたものだそうで、年代的に近いなぁと思って選んだ。本当はアンサンブルだけれど、今回は着物だけで。これは正月に講談を聞きに行ったときにも着た。その時は古い付け帯を合わせたが、ちょっと冬っぽいので、この時期に合わせてさっぱりした帯にする。こうして帯を変えるだけで、冬っぽくもなり、初夏のようにもなったり。 帯 : 母と共有の名古屋帯。さらっとした生地なので、

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5月第一週の仕事着 ~総柄小紋に柄帯

5月第一週の仕事着 ~総柄小紋に柄帯

5月! なんて早いんだろうか。恐ろしいくらいに早い。月曜日の昼に雷雨があり、その直後から涼しくなったので、単衣だけれど温かめの着物で。 着物 : 母のお下がりのメリンスの単衣。もともとこういうごちゃっとした小紋柄はあまり好みではない。でも年々こういうのもいいなぁと思えてくるのはなぜだろうか。これを着ながら母と話していて、今回母が着た着物も、母が20代で買ったウールで、二人で「懐かしい!」と言っていたのだが、さすがに、いまの母の好みではなくなっている。母もそう思っていて今年でやめて、帯か座布団にすることに。ただ、昔これを着ていた時にすごく褒められて、それで長いこと着ているんだそうだ。私の今回の着物も、

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4月第五週の仕事着 2点目 ~単衣シーズンにフライング

4月第五週の仕事着 2点目 ~単衣シーズンにフライング

ついに今シーズン初、単衣。普段のお出かけは大丈夫だけれど、仕事中は暑いのでフライング。 着物 : とはいえ、止まると涼しいこの頃、ウールの単衣に。これは母のお下がり。それにしても、よく持つなぁ。子供の頃、好きで使わずにとっておいた千代紙の柄がこれと似ていて、母が着ているのをみて、いいなぁと思っていた。懐かしい。あの千代紙は結局使えなくて、使わないまま大人になって処分してしまった。 帯 : 叔母からのお下がり。明るい色柄で春にはもってこい。こういう織の帯は、カチッとお太鼓が決まっていいのだけれど、生地が滑らないから、後からの微調整が一苦労。いつもは軽く帯締めを締めてから、垂れの長さなり、大きさなりを調整するのに

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4月第五週の仕事着 ~帯締と帯揚を強めに

4月第五週の仕事着 ~帯締と帯揚を強めに

今週もまた、単衣にしようかという考えがふと頭をよぎる。ただ、朝からなんだか冷えるので、とりあえず袷に。 着物 : なかなかのお気に入りだけれども、袂に大きなシミのあるこちら。袷の紬。いつものことだけれど、仕事着は裾が切れてくるので、目一杯長めに作ってもらう。それを徐々に切りながら、長期間着る。けれど、袂はどうにもならない。長く作るわけにもいかないので、汚れたところを切るわけにもいかない。シミ抜きをかければ消えそうだけど、普段の仕事の時は袂の端を留めているので、目立たないのをいいことに、丸洗いでごまかしている。 帯 : いまは銀座の松屋デパートに入っているながもち屋さんが人形町にもあった頃、購入した名古屋帯。自分の好みとしては

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声明と地無し尺八の公演を聴きに ~心洗われる祈りに、渋い着物で

声明と地無し尺八の公演を聴きに ~心洗われる祈りに、渋い着物で

そろそろ暑くなったし、単衣にしようかな、と思ったが、ここは袷で我慢して、羽織無しでいこうかと。ところがどうだ。夜になったら寒いじゃないかっ。今年は本当にわからない。 着物 : 今回は声明。桜井真樹子さんという、店でも白拍子の舞をご披露いただいた方のご出演。梵鐘に入ってしまったような声の響きに、心が洗われる。そういう祈りに似た公演内容なので、華やかなものよりも渋い着物で。これは黒のシンプルな結城紬を探していた時期に、問屋のマルシバのファミリーセールで発見した。黒のシンプルな結城はたくさんあるけれど、好みの柄がなかなか見つからなかったのだ。これは白の簪柄で

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4月第四週の仕事着 2点目 ~普段使いの新しい帯

4月第四週の仕事着 2点目 ~普段使いの新しい帯

春の園遊会のニュースを見ていたら、オリンピックで活躍したアスリートたちの晴れ着姿が! 皆さんとっても美しく、似合っていて、なんだか親戚のおばさんみたいにうれしくなった。 さて、週前半が暑かったので、仕事着は単衣にしようか迷った。でも、やはりなんだか肌寒く感じたので、ここは面倒臭がらずに。先日、閉店セールのお店で掘り出した帯を締めたかったので、それに合わせたコーディネート。 着物 : 帯は見た目と締めた感じと、やはり違う。なので初めての帯は無難に。マルシバという問屋さんのファミリーセールで購入した仕立て上がりの紬。大抵の物は合うので、まずはこちらで。 帯 : 人形町のお気に入り、甚右衛門さんの人形町店が閉店。これはその閉店セールで2500円だった! 芯なしの

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