On Off and Beyond

AIによる自分のバーチャル化のための第一歩

AIによる自分のバーチャル化のための第一歩

私の今年の目標は「自分のバーチャル化」である。去年はOculus Riftも市販化されるなどバーチャルリアリティ(VR)の世界が近づいてきている感があるが、だいたい、シリコンバレーで「近づいてきている感」がある技術やサービスは、その10〜15年後くらいには世の中全体で普通になる、というのが私見である。よって、きっと2025〜30年くらいにはVRも普通になるのだろう。 しかし、だからといって、なぜ生きている自分をバーチャル化するのか、そしてそれが今なのか、と思うかもしれない。

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アメリカの大統領はどれくらい国政を左右できるのか

アメリカの大統領はどれくらい国政を左右できるのか

予想を覆しまくってトランプ大統領が誕生し、上院・下院とも共和党だ。最高裁も2月に急逝したスカリア判事のポストが空いているが、これもトランプ指名になる。残り8名の判事のうちリベラル派には83歳、78歳の長老がいて、この人たちがトランプの任期中に死ぬとこれまたトランプ指名となる。CIAによる大統領向けウルトラ国家機密項目の報告も、就任を待たずしてすぐにトランプにすることになるのだが、多分CIA長官も「えっ、まじで」と動揺しているに違いない。テレビやラジオの報道関係者は、少なくとも今日の昼過ぎまでは声に動揺が隠せない感じだった。周りで泣いた、という人もいれば、泣いている人を見た、という話もあった。勝利演説をした後トランプ本人も姿をあらわしておらず、きっと本人も動揺しているに違いない。なんといってもアメリカ史上最高齢の大統領だし。

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11月15日朝8−9時大手町でセミナーをします

11月15日朝8−9時大手町でセミナーをします

新規事業開発やベンチャー投資などをしている方を対象にした月例セミナーをはじめます。ウェブコンファレンス形式でパロアルトから大手町の会場に中継、現地のホットな情報を毎月お届けします。 内容は、シリコンバレーの投資やビジネスに関するその月の最新情報を日本語で解説、加えて当地のアントレプレナー等をゲストとして迎えて英語でインタビューするというもの。ホストは私です。シリコンバレーのベンチャーキャピタル、Translink Capitalとの共同プログラムで、今回もTranslink投資先ベンチャーの創業CEOをゲストに迎えています。初回は無料ですのでご興味のある方はこちらからお申し込みください。(セミナー詳細)

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Theranosのその後

Theranosのその後

Theranosウォッチャー渡辺です。冒頭の写真はTheranos本社。今月に入っていろいろ動きがあり、340人レイオフ(しかしまだ450人残っているらしい)、血液検査所はすべて閉鎖、同社に$100M投資したヘッジファンドがついに訴訟。Vanity Fairの記事によればFBIまで調査に入っているらしいので、まだまだこれからいろいろありそう。CEOのElizabeth Holmesはこの際銀行に残っているお金を持ってモスクワとかに亡命したらいいんじゃないだろうか・・・というのはnone of my businessですね。ご本人は(テニスの)Serena Williamsとパーティーでニッコリしてるし。 なお、Yomiuri Onlineの深読みチャンネルにも、Theranosについて書いたコラムを9月23日に掲載いただいている。しかしながら自分のブログ以外に書いたものはどんどん消えてしまう。削除されるものもあればURLが変わってしまうこともある。私的には、自分が面白いと思うことを書いているので、10年後とかにも読んでもう一回面白いと思いたいのだが。また、この「どんどん消えてしまう現象」は、一般企業のサイトならまだしも、新聞社のサイトなどはSEO的にもマネタイズ的にもそれでいいのだろうか?と思うわけだが、これまたnone of my businessですね。一応今回は「後日であれば自分のサイトに転載しても良い」と許可をいただいたので下記に転載して記録に残すことにします。(なお、タイトル・小見出しは読売の方がつけてくださったものです。) +++ 「大成功」ある米ベンチャーの大嘘と破綻 セラノスはここ1年ほど、いろんな意味で米国を騒がせてきたシリコンバレーの医療ベンチャーである。2003年にスタンフォード大学を1年でドロップアウトしたエリザベス・ホームズが19歳で起業。「1滴の血液でどんな血液検査をも可能にする」とうたって、これまでに7億ドル、約700億円近くを調達してきた(1ドル100円で換算)。14年6月には380億円を調達、その時点で時価総額は9000億円になったと言われている。会社株式の過半を所有する創業者のホームズは、「自力でビリオネアになった最年少の女性」として話題を呼んだ。 セラノスのビジネスは「患者の指先から採取した少量の血液を(自社開発の)小さなカプセルに入れて診断センターに輸送し、(同じく自社開発の)エジソンという診断器を利用して迅速に検査結果を出す」というものだ。「1滴の血液で同時に30種類の検査項目を実施できる」という夢のような技術が実現した、としていた。大手ドラッグストアチェーンとも提携、アリゾナ州に掛け合って法規制まで変更させ、同州にあるチェーンの40店舗内にセラノス血液採取センターをオープンさせた。社員も300人を超し、ビジネスは着々と進展しているかに見えた。これらの成功を可能にしているのは19歳のホームズが考え出した革命的アイデアとされていたが、その技術の内容は「企業秘密」として謎に包まれていた。 ホームズの行動は多分に、アップルの共同設立者スティーブ・ジョブズを意識したもので、ジョブズ同様、365日長袖で黒のタートルネックを着用していた。彼女が快適に過ごせるよう、社内の空調は夏でも摂氏20度を下回っていたそうだ(ジョブズがいたアップルのフロアも異様に寒かったが)。彼女の話し方はゆっくりで重々しく、声のトーンはありえないぐらい低くて一部のメディアでは「バリトン(男性の声域、バスとテノールの間)」とまで表現された。一方、座って話す際には足首を反対側の足の膝に乗せる、大胆というか挑発的な姿勢をとった。しかも、大きなアーモンド型の目を持つ、非常にフォトジェニックな若い女性である。メディアに取り上げられないはずもなく、フォーブス誌の表紙になるなど一躍時代の寵児ちょうじとなった。 WSJが暴いた嘘 しかし、少しずつ綻ほころびが出始める。とある雑誌のインタビューで自社技術について尋ねられたホームズはこんな謎の回答を返した。 “a chemistry is performed so that a chemical reaction occurs and generates a signal from the chemical interaction with the sample, which is translated into a result, which is then reviewed by certified laboratory personnel.” 「化学によって化学反応が起こって、検体との化学的相互作用により信号が発せられ、それを結果に換算してラボの認可スタッフがレビューする」 […]

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アメリカ出張でのUberの使い方

アメリカ出張でのUberの使い方

「シリコンバレー視察ツアー」をする方で、まだUberに乗ったことがない方は是非乗ってみましょう。どんな会社を見て回るよりITの破壊力が実感できるはず。本当はAirBnBにも泊まっていただきたいのだが、せめてUberだけでも。というわけでUberの使い方の説明。

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ガソリンのオンデマンド配達をするFILLDにニーズはあるのだろうか

ガソリンのオンデマンド配達をするFILLDにニーズはあるのだろうか

本題と関係ないのだが、先日出かけようとして、いつものとおり車の鍵が見当たらないのでTileで探してみたら、なんと、これから洗濯するものの中から音がするではありませんか。そう、鍵をポケットに入れたままランドリーシュートに投下してしまったのである。しかし、こういうこともあろうかとTileを使っているのだ。いくつかある競合製品中、Tileは防水なのである。我ながら先見の明がある。 ・・もとい、本日は、聞くからに無理がありそうな「ガソリン配達ビジネス」のFILLDを使ってみた話し。

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ファッションはビッグデータでパーソナライズできるのだろうか

ファッションはビッグデータでパーソナライズできるのだろうか

最近「買う側が何がくるかわからない福袋的洋服詰め合わせオンライン販売」を試してみた。「所有しない人生を目指しているんじゃないのか」と言われそうだが、まぁ物は試しである。「好きなものだけ買って残りを返送する」という仕組みなので、嫌だったら買わなくても良いという気軽さもありStichFixとM.M.LAFLEURという2社に詰め合わせの箱を送ってもらった。

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仕事で使える英語習得のためにしなければならないたった3つのこと

仕事で使える英語習得のためにしなければならないたった3つのこと

最近「正しい訓練を積めばどんなことでも一気に達人になれる」という説があり「PEAK」という本にもなっているのだが、今回は「英会話の達人」になる方法。ここでいう「達人」とは英語で細かい交渉をしたり、面白おかしく飲みながら話せるレベルをいう。(達人として言わせてもらえば後者が格段に難しい。)

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IoT最優秀賞 – Tile

IoT最優秀賞 – Tile

Tileは、鍵などの小物がどこにあるかをトラックしてくれるガジェットである。いろいろ試しているIoT製品の中で「これがない生活には戻れない」と心から思う唯一の製品なので、個人的に「IoT最優秀賞」を進呈します。

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AI秘書+カレンダー招待のないミーティングは存在しないミーティング

AI秘書+カレンダー招待のないミーティングは存在しないミーティング

個人的にはAIとかIoTという名称があまり好きではない。どちらも大雑把すぎるし手段であって目的ではない。Wiredの創業者でフューチャリストのKevin Kellyも「We keep defining AI away. AI in popular usage is anything smart that we don’t have.(世で一般的に語られるAIとは、今できない賢いことだ(つまり、できるようになるとAIとは呼ばれなくなる)」と言っているが。 もとい。AI(というか機械学習)の活用方法として今メジャーな分野の一つが自然言語解析。で、さらに自然言語解析をベースとしたベンチャーの事業領域の一つがAIミーティング設定秘書、である。「ではミーティングを」と決まった後で、相手とメールのやり取りをして実際にミーティングの時間と場所を決める、というもの。

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ユニコーンを作り出しているのは誰か

ユニコーンを作り出しているのは誰か

$1 billion、10億ドル(1200億円)以上の企業価値のベンチャーがユニコーンと呼ばれて久しい。ユニコーン=伝説上の生き物、というイメージで名前がつけられたわけだが、最近では世界で150社近くあるので希少価値は薄れてきた。さらに、ユニコーンの一社のSquareが去年の11月に上場した時は、企業価値がブライベートの最終増資時の半分以下になったりしたこともあり、「これってユニコーンバブル?」と言われて久しい。では、このユニコーンバブルは誰が作り出しているのか。

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Uber・Lyftのドライバー事情

Uber・Lyftのドライバー事情

先週SunnyvaleでLyftに乗ったら、ドライバーはネパールから去年やってきたばかりという24歳の青年だった。グリーンカードの抽選に当たったのだそうだ。現在はコミュニティーカレッジで英語とコンピュータネットワークについて勉強するかたわらLyftの運転手をしているとのこと。

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リアル世界のGoogle AdSense、b8taストア

リアル世界のGoogle AdSense、b8taストア

パロアルトのダウンタウンに今年オープンしたb8taストア。いわゆるIoT系の消費者向け製品が並んでいる。ただし、いつ通りかかっても客より店員が多い2年前のマイクロソフトストア風なのでで入りにくい。大抵、ビジネス観光客風の人や、試しに見に来てみたVC風の人が1〜2人いるくらい。しかし、一度「この人たちファウンダーでしょ」という感じの男性数名がいたので話しかけたら本当にそうだったので、どういうコンセプトの店か聞いてみた。

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嘘が人生に追いつくデンジャーゾーンは47±3歳

嘘が人生に追いつくデンジャーゾーンは47±3歳

ショーンK。彼が英語で話しているYouTubeを見て、アメリカ人のダンナは「この人はハッパ(ハワイのローカル・スラングでハーフ)だね、見ても聞いても」と言った。在米歴が20年を超す日本人Nさんは「俺はこの人を尊敬する」と宣言した。往年の小林克也のような「英語圏に住まずにネイティブ並みの発音をマスターした偉大な人」である。

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全産業のソフトウェア化で既存企業がさらされる脅威

全産業のソフトウェア化で既存企業がさらされる脅威

by torbakhopper @flickr 全産業のソフトウェア化 いま世界は、全産業がソフトウェア化していく過程にある。差別化要因がハードからソフトに移行する中で、高付加価値なソフトを開発する力のない企業は廃れていくという現象が今後たくさんの業界で起こっていくと考えられている。問題はそれがどれくらいのスピードで起こるかだが、私の読みは10-15年、というところ。(そう思う理由はまた別途書きます。)

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ロボットの王道はヒューマノイド型にあらず

ロボットの王道はヒューマノイド型にあらず

今年の6月にDARPA Robotics Challengeの最終大会がサンディエゴで行われた。DARPAは「米国防省高等研究計画局」。インターネットのプロトタイプであるARPAnetを作った偉い政府機関である。そのDARPAが3年かけた賞金総額350万ドルのコンテストに、技術の粋を集めた23のロボットたちがグローバルに集結したのがこの大会だ。2日に渡って競い合い、その全容はリアルタイムでストリームされ、世界に衝撃を与えた。 ロボットができることはこの程度だったのか という衝撃である。

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トヨタOnRamp2015でi-Roadを試乗してきました

トヨタOnRamp2015でi-Roadを試乗してきました

先週、サンフランシスコでトヨタのOnRamp 2015という1日イベントがあった。一人乗り電気自動車のi-Roadと、水素で走るMiraiに試乗できるという素晴らしい会ゆえ、サラリーマンのように朝8時のCaltrainに乗って行ってきました。

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